2007年4月13日金曜日

ブルーベリー

ブルーベリーはツツジ科の常緑低木で、原産地は北米からカナダにかけての一帯である。寄り集まっている濃青色の小粒の果実は、古くから生食のほか、ジャムやゼリーなどに用いられてきた。また、ヨーロッパでは葉や実のエキスを壊血病、泌尿器病、糖尿病などの民間薬として利用されていたこともある。

 第二次大戦中に、英国空軍のパイロットがブルーベリーのジャムを大量に摂り続けると、周囲が薄暗くなっても良く見えることが気づいたところから生理活性機能について認められるに至ったが、これに用いられる品種は一般食品用の品種とは異なり、有効成分の多い「ホワートルベリー」という野生種であって、我が国の健康食品にも同じもの(主にスウェーデン産)が使用されている。

 よく知られているように、物が見えるというのは、レンズから入った光が眼球内面の網膜を刺激して生じた信号が脳の視覚領域に送られるからであるが、この信号は、入ってきた光の刺激で網膜にあるロドプシン(視紅素)という色素体が、分解・再合成を繰り返す連続作用で生じる。このロリーの色素成分であるアントシアニン配糖体にその働きがあることを見出し動物実験で有効性を証明したのが1964年のことであった。これに続いて、アントシアニンの案視野における視力の改善、視野拡大、夜盲症患者の光感受性の改善、抗潰瘍性、抗炎症作用などについての動物実験や臨床試験の成果が発表されて、その有用性が明らかにされていった。こうした成果をもとに、ブルーベリー製品は1976年にイタリアで始めて眼科、血管障害用の医科向け医薬品として承認され、それ以後、フランス、スペイン、韓国、アメリカ、最近はニュージーランドでも医薬品に加えられている。

 我が国でも農林水産省の食品総合研究所食品機能部でその食効を認めているが、ブルーベリーエキスへの期待が一段と高まってきた背景には、若年層のTVゲーム熱や学習時間の拡大などから近視や仮性近視が増える一方、職場ではOA機器の普及などもあって目のストレスや疲労を訴えるケースが激増していることなどが考えられる。また、活性酸素による脂質の過酸化やDNAの損傷などが問題視されるようになって以来、アントシアニンがルテインと酷似した働きを持つことが注目されている。すなわちビタミンCと共同して体内で活性酸素を消去し、血管に過酸化脂質が蓄積することを防いで、末梢神経の弾力を保つ結果、網膜を活性化して視力を回復し、さらには白内障や眼精疲労を抑えると共に、老化防止、抗潰瘍活性や抗炎症作用の増強につながることが期待されるのである。

2007年4月10日火曜日

ドロマイトは

飽食の弊害まで叫ばれる近年の栄養事情の中で、ミネラルに関する認識の遅れが指摘されてきたことはよく知られたところである。日本人の栄養摂取の基準は「食事摂取基準」(第6次改定日本人の栄養所要量・2000年)によっており、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、亜鉛、クロム、モリブデンの13種のミネラルに、所要量と許容上限摂取量が策定されている。

 カルシウムの1日所要量は成人男性で600~700mg、女性は600mg(許容上限摂取量は2500mg)、マグネシウムは成人男性で280~320mg、女性は240~260mg(許容上限摂取量は650~700mg)である。

 カルシウムの体内存在量は体重比1.5~2.2%だが、単に骨格の成長に寄与、あるいは骨粗鬆症を防ぐだけでなく、全体の1%は細胞内に、0.1%は血清中に遊離イオン、あるいはタンパク質などに結合して存在し、神経刺激の伝達、心筋の運動の調整、ホメオスタシス(恒常性の維持)といった重要な生理活動をつかさどっていることが明らかにされてきている。また、脳細胞内に有害なアルミニウムが入って、アルツハイマー病やボケを引き起こすことを防ぐ働きも指摘されている。

 マグネシウムの体内存在量は体重比0.01%程度で、ほとんどは細胞内にあって酵素の活性を維持する働きが認められ、心疾患の予防、また糖尿病患者には低マグネシウム血症が多く見られることから、近年激増している糖尿病予備軍の健康維持(糖代謝の正常化)にとっても重要とする指摘もある。

 絶えず排泄されるため、摂取不足は直ちに欠乏症に結びつきやすい。また、カルシウムとマグネシウムは体内で一方が減れば一方が増えるという相補的な関係にあるため、摂取に関してはカルシウム2に対してマグネシウム1の割合を保つことが求められる。

 しかし現実問題として、日本人の平均摂取量はカルシウムが550mg前後、マグネシウムが200mg前後とみなされており、加えて10代の成長期や妊娠女性はカルシウムを50%程度(授乳期は85%前後)増量する必要性も提示されており、摂取量の不足が懸念されるのである。

 ドロマイトは、太古、サンゴなどが海底に堆積して石灰岩を形成したあと、そのカルシウムの一部が海水中のマグネシウムと置き換わった鉱石で、カルシウムとマグネシウムの組成比が2:1という願ってもない理想的な割合で含まれ、しかも純度が高い。

2007年4月5日木曜日

ブルーベリーはツツジ科の常緑低木で、原産地は

ブルーベリーはツツジ科の常緑低木で、原産地は北米からカナダにかけての一帯である。寄り集まっている濃青色の小粒の果実は、古くから生食のほか、ジャムやゼリーなどに用いられてきた。また、ヨーロッパでは葉や実のエキスを壊血病、泌尿器病、糖尿病などの民間薬として利用されていたこともある。

 第二次大戦中に、英国空軍のパイロットがブルーベリーのジャムを大量に摂り続けると、周囲が薄暗くなっても良く見えることが気づいたところから生理活性機能について認められるに至ったが、これに用いられる品種は一般食品用の品種とは異なり、有効成分の多い「ホワートルベリー」という野生種であって、我が国の健康食品にも同じもの(主にスウェーデン産)が使用されている。

 よく知られているように、物が見えるというのは、レンズから入った光が眼球内面の網膜を刺激して生じた信号が脳の視覚領域に送られるからであるが、この信号は、入ってきた光の刺激で網膜にあるロドプシン(視紅素)という色素体が、分解・再合成を繰り返す連続作用で生じる。このロリーの色素成分であるアントシアニン配糖体にその働きがあることを見出し動物実験で有効性を証明したのが1964年のことであった。これに続いて、アントシアニンの案視野における視力の改善、視野拡大、夜盲症患者の光感受性の改善、抗潰瘍性、抗炎症作用などについての動物実験や臨床試験の成果が発表されて、その有用性が明らかにされていった。こうした成果をもとに、ブルーベリー製品は1976年にイタリアで始めて眼科、血管障害用の医科向け医薬品として承認され、それ以後、フランス、スペイン、韓国、アメリカ、最近はニュージーランドでも医薬品に加えられている。

 我が国でも農林水産省の食品総合研究所食品機能部でその食効を認めているが、ブルーベリーエキスへの期待が一段と高まってきた背景には、若年層のTVゲーム熱や学習時間の拡大などから近視や仮性近視が増える一方、職場ではOA機器の普及などもあって目のストレスや疲労を訴えるケースが激増していることなどが考えられる。また、活性酸素による脂質の過酸化やDNAの損傷などが問題視されるようになって以来、アントシアニンがルテインと酷似した働きを持つことが注目されている。すなわちビタミンCと共同して体内で活性酸素を消去し、血管に過酸化脂質が蓄積することを防いで、末梢神経の弾力を保つ結果、網膜を活性化して視力を回復し、さらには白内障や眼精疲労を抑えると共に、老化防止、抗潰瘍活性や抗炎症作用の増強につながることが期待されるのである。

豆が日本人の食事に登場したのは

納豆の原料となる大豆は、畑の肉とも言われるヘルシー食品だが、これに納豆菌を作用させた発酵食品である納豆は、栄養成分としては大豆そのものよりもビタミンB群(B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ニコチン酸)の含有量が多い。とりわけB2は大豆の5倍も含まれるが、これは納豆菌が増殖するときビタミン類を合成するためである。

 米を主食とする通常の食事から見ると、米のデンプン質が75%、納豆のたんぱく質35%、脂肪20%というバランスは絶妙で、非常に良い組み合わせだといえる。しかも発酵によって、煮豆なら65%程度だった消化吸収率が大幅に改善され、90%程度にもなる

 納豆が日本人の食事に登場したのは3000~4000年前の縄文時代と考えられ、奈良時代に完全に定着したものといわれている。今日残っている納豆の薬効に関する伝承としては、①納豆を常食していると結核にならない、②農繁期には納豆を食べよ、③納豆を肴に酒を飲むと悪酔いしない、④シラクモ(皮膚病の一種)には納豆のネバネバ(主成分はムチンという物質)をつけるとよい、⑤高血圧や心臓病に効く(リノール酸の作用)、⑥下痢が治る(納豆菌の整腸作用)、などのほか、乾燥させ粉末にした納豆を常用すると胃の調子がよいとか、風邪が治るといったものまで、非常に多くのものがあるが、これは納豆が古くから幅広く愛用されてきた証拠であるといえよう

 さらに納豆は大豆のタンパク質を酵素分解しているので、人体に不可欠の必須アミノ酸群を含んでおり、それが生理活動を活発にすると同時に、脳細胞の活性化を促す。勉強に集中する学生や、仕事がハードなサラリーマンなどには、うってつけの滋養強壮食ということができる。

 納豆の効用は栄養的な素晴らしさだけでなく、納豆菌自体の優れた作用に負うところが大きいことも、見逃せない要素となっている。その第一が整腸作用である。この作用は乳酸菌よりも強く、腸内の腐敗菌を押さえ込む時間も乳酸菌より長く続く。第二は、ある種の腸内有害細菌やウイルスに対して、相当の対抗性ないし抑止効果を持っていることである

ヘルスカーボンの吸着領域

農薬や睡眠薬による急性中毒の際、その強力な吸着材としての作用で治療に使われるのが薬用活性炭である。毒物を吸着させて体外に排出する力が強力であるが、副作用(便秘)が強く、常時摂取することはできない。

 そこで、薬用の活性炭を天然のオリゴマンナンと昆布やヒジキなどの細胞膜成分(アルギン酸カルシウム)でコーティングし、便秘などの副作用が起きないように改良を加えたのが、食べる活性炭として注目されているのがヘルスカーボンである。近年、このヘルスカーボンを活用して、体内に蓄積したダイオキシンを排出させる効果に関心が集まっている。

 国のダイオキシン類対策特別措置法では、ダイオキシンの耐用1日摂取量(人が一生涯にわたって摂取しても健康に有害な影響が現れないと判断される、体重1kgに対する1日当たりの摂取量)は4ピコグラム(ピコは1兆分の1g)とされている。しかし、体内に蓄積されたダイオキシン濃度が半減するには5年から10年かかるといわれている。そのため、ダイオキシンの耐用1日摂取量を現時点でいくら低く設定しても、すでに体内に蓄積されたダイオキシン量が減るわけではない。このジレンマを解決するのがヘルスカーボンである。

 活性炭の粒子には目に見えない穴が多数あり、この穴に有害毒物が吸着されるわけだが、ヘルスカーボンの吸着領域は分子量が100~90000の物質で、この範囲にはダイオキシンなどの環境ホルモンも入る。ヘルスカーボンを使ったダイオキシン除去方法は大きく2つ有る。1つは食材を洗う水や料理を煮るときに一緒に使うことで、食材に含まれているダイオキシンを吸着してしまう方法。もう1つは、ヘルスカーボンを食事中か食事前後に食べることで、腸管内のダイオキシンを吸着し、体外に排出して行く方法だ。肝臓にダイオキシンが蓄積しているラットに1週間ヘルスカーボンを食べさせると、肝臓の残留ダイオキシンがなくなったという報告がある。これは十二指腸に排出されたダイオキシンを吸着・排出し、ダイオキシンの腸肝循環を阻止したと見られる。

2007年4月1日日曜日

カボチャ

βーカロチンや糖質を豊富に含み、健康食材としても人気のカボチャだが、この種子には頻尿や尿失禁などを改善する有効成分が含まれており、中米などでは古くから”天然の利尿剤”として使われてきた。また、植物療法の伝統が根強いヨーロッパでは、カボチャ種子の抽出物を配合した医薬品が前立腺肥大や過敏膀胱の治療を目的に販売されている。

 カボチャはウリ科の蔓性植物で、日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャの三品種が知られているが、このうち機能性素材として種子が利用されるのはペポカボチャである。ペポカボチャはメキシコ北部から北米が原産地で、低温に強い品種であることから世界各地で栽培されているが、わが国では西洋カボチャが九割を占め、ペポカボチャはあまり馴染みがない。イタリア料理に使われるズッキーニ、三杯酢にして食べる金糸瓜(そうめんカボチャ)はペポカボチャの一種である。

 ペポカボチャの種子が前立腺肥大を改善するのは、種子に含まれる脂肪酸と植物ステロールの作用によるものと考えられている。これは、前立腺肥大の改善に強い効果があるとされるハーブのノコギリヤシと同じメカニズムであることも知られている。前立腺肥大は、男性ホルモンのテストステロンが変化して生成されるジヒドロテストステロンが蓄積することによって起こるが、カボチャ種子の脂肪酸は、この生成に関与している5αーリダクダーゼという酵素の活性を阻害することによって、ジヒドロテストステロンの蓄積を抑制する。また、レセプター(受容体)への結合を阻害する作用も認められている。

 このほか女性に多いとされている、くしゃみや咳などで尿が漏れてしまう尿失禁の改善にも効果があることがわかっている。

2007年3月28日水曜日

納豆の原料となる大豆は、畑の肉とも言われるヘルシー食品だが、これに納豆菌を作用させた発酵食品である納豆は、栄養成分としては大豆そのものよりもビタミンB群(B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ニコチン酸)の含有量が多い。とりわけB2は大豆の5倍も含まれるが、これは納豆菌が増殖するときビタミン類を合成するためである。


 米を主食とする通常の食事から見ると、米のデンプン質が75%、納豆のたんぱく質35%、脂肪20%というバランスは絶妙で、非常に良い組み合わせだといえる。しかも発酵によって、煮豆なら65%程度だった消化吸収率が大幅に改善され、90%程度にもなる


 納豆が日本人の食事に登場したのは3000~4000年前の縄文時代と考えられ、奈良時代に完全に定着したものといわれている。今日残っている納豆の薬効に関する伝承としては、①納豆を常食していると結核にならない、②農繁期には納豆を食べよ、③納豆を肴に酒を飲むと悪酔いしない、④シラクモ(皮膚病の一種)には納豆のネバネバ(主成分はムチンという物質)をつけるとよい、⑤高血圧や心臓病に効く(リノール酸の作用)、⑥下痢が治る(納豆菌の整腸作用)、などのほか、乾燥させ粉末にした納豆を常用すると胃の調子がよいとか、風邪が治るといったものまで、非常に多くのものがあるが、これは納豆が古くから幅広く愛用されてきた証拠であるといえよう


 さらに納豆は大豆のタンパク質を酵素分解しているので、人体に不可欠の必須アミノ酸群を含んでおり、それが生理活動を活発にすると同時に、脳細胞の活性化を促す。勉強に集中する学生や、仕事がハードなサラリーマンなどには、うってつけの滋養強壮食ということができる。


 納豆の効用は栄養的な素晴らしさだけでなく、納豆菌自体の優れた作用に負うところが大きいことも、見逃せない要素となっている。その第一が整腸作用である。この作用は乳酸菌よりも強く、腸内の腐敗菌を押さえ込む時間も乳酸菌より長く続く。第二は、ある種の腸内有害細菌やウイルスに対して、相当の対抗性ないし抑止効果を持っていることである


 納豆菌に制ガン作用があるという研究発表もある。それによれば、ガン細胞を食い殺すT細胞を活性化するインターフェロンを、納豆菌が誘発するのだという。納豆には納豆菌によって作られるナットウキナーゼという酵素が多量に含まれているが、これが血液の固まりである血栓を溶かすことで、脳梗塞や心筋梗塞を予防するという学会発表もなされていることは興味深い。


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